Internet Explorer 11 のUserAgentからMSIEが消えている

IE11からUserAgentが大きく変わっていました。

Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko

Internet Explorer 11 のユーザー エージェント文字列を、以前のバージョンの Internet Explorer で報告されるユーザー エージェント文字列と比較すると、次の点が違っていることがわかります。

 

  •  互換性 ("compatible") トークンとブラウザー ("MSIE") トークンが削除されました。
  • "like Gecko" トークンが追加されました (他のブラウザーとの一貫性のため)。
  • ブラウザーのバージョンが、新しいリビジョン ("rv") トークンによって報告されます。

 

これらの変更点は、Internet Explorer 11 が (誤って) 以前のバージョンとして識別されることを防ぎます。

 

ユーザー エージェント文字列の変更 (Windows)

よくIEを判断するのにつかわれていたMSIEが消えています。

IE11がいままでのIEとは大きく異なるためということだと思うので、MSIEを消すこと自体はさほど気にならない(自分の関わっているアプリがこれの影響を受けるとなるとまた違ったかもしれませんが…)、UserAgentにブラウザを明示的に表す情報がないというのは、ちょっと違和感を感じてしまいます。

ちなみに、IE11でも互換表示の場合は、以前と同じUserAgentとなります。

Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/7.0; SLCC2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; Media Center PC 6.0; .NET4.0C; MALN; .NET4.0E)

ちなみに他のブラウザを参考までにあげてみると、、

  • Firefox 33
    Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:33.0) Gecko/20100101 Firefox/33.0
  • Chrome 38
    Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/38.0.2125.111 Safari/537.36
  • Opera 25
    Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/38.0.2125.111 Safari/537.36 OPR/25.0.1614.68

Firefoxは簡単に判別できそうですが、ChromeとOperaとSafariはいろいろかぶりそうです。Operaはエンジンが変わってから、Opera→OPRとなったんですね、、ChromeとUserAgentにOPR部分が追加された形となっています。

有用な情報だと思うので、もう少し機械にやさしい統一された形式となると良いと思いますが、今までの経緯考えると難しいのかもしれませんね…